仏来ノ山(ぶくのやま)(791m)・高塚山(621m)

【前書き】
 2万5千分の一地形図(英彦山)に山名が記載されている山に登っています。
 仏来ノ山は英彦山の南南東6km、ガラメキ峠の西南西1km、日田市に位置する山です。
 英彦山の銅鳥居の南にある上仏来山も名前に何か由来がありそうですが、この仏来ノ山も何かあるのかもしれません。
 仏来ノ山には、これまで2回挑戦し、今回3回目でやっと登ることが出来ました。これで日田通いも終わりです。

【1回目挑戦】’06年12月23日(土)
         釜ヶ瀬林道から岳滅鬼林道を歩いてガラメキ峠までたどり着くも、ガラメキ峠を特定出来ず。
         車まで引き返し、車でカーナビ頼りにガラメキ峠を特定しようとするが、電波の受信状態悪く、
         特定出来ず。

【2回目挑戦】’07年2月25日(日)
         地図上では日田市市木からガラメキ峠まで幅員1.5m未満の道路、要するに登山道みたいなものが
         あることになっているので、市木から歩いて登る。ガラメキ峠に至らず、再び車のカーナビで探索し、
         ガラメキ峠を特定。
         仏来ノ山方向に軽く歩いてみるが、コースを外れ、時間も無いため、引き返す。

【3回目挑戦年月日】’07年3月4日(日)
【コースタイム】ガラメキ峠(8:40)→仏来ノ山(9:30−40)→ガラメキ峠(10:20)
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 503017 2万5千分1地形図名:英彦山 [南東]

【写真と解説】

ガラメキ峠はどこ?
2回目挑戦で市木から林道を歩いて登りました。
地図ではガラメキ峠に一直線に上っているはずでしたが、実際は、樹木伐採で林道は様々に分岐していました。

ガラメキ峠の標高は743m程度なのですが、高度計は830m。

予定より北側にずれて日田市と中津市の境界尾根に出たようです。

尾根を南下し、ガラメキ峠に下ろうとしたのですが、鹿避けネットに阻まれ敗退。市木に戻り、車でガラメキ峠を探しました。
ガラメキ峠
岳滅鬼林道終点の標識がありました。林道はまだ続いていますが。

ここがガラメキ峠であることは、2回目挑戦時のカーナビの経度と緯度で特定しました。1回目挑戦時にここではないかと予想はしていたのですが。

仏来ノ山へは写真中央の道らしき所を登って行きます。

周囲は杉の植林がばたばた倒れています。
ガラメキ峠手前から仏来ノ山
仏来ノ山は姿の良い山という印象があります。

どこから見たのか覚えていません。英彦山のどこかから山座同定したときの記憶です。

ガラメキ峠jから仏来ノ山へは登山道はありませんが、地図上ではあまり高低差の無い尾根を西南西方向に進めばたどり着きます。

2回目挑戦時、様子見に歩いたときは、橙色のテープを目印と間違えて、谷に下りたのは非常にまずい判断でした。
最後の登り
最後は標高差で100m弱の登りです。

ここに来るまで赤いテープが所々にありましたが、テープを目印にするよりも登りでも下りでも尾根筋を歩く事をポイントにした方が良いでしょう。

林業だと思いますが、ピンクや橙色のテープが結構巻いてあるので、それを当てにするととんでもない所へ行ってしまう可能性があります。

視界の利かない樹林帯を地形図とコンパスのみで歩くのはちょっと厳しいものがありますが、ここは距離が短いし、単純な地形なので問題ありません。
仏来ノ山山頂
日田まで往復4時間も掛けて、3回目にやっとたどり着いた山頂ですが、展望が得られるわけで無し、殺風景な山頂でした。

上仏来山の山頂では2人が念仏を唱えていましたが、ここでも昔は修験道の何かしていたのでしょうか。掘ったら遺跡があったりして。

ところで山頂で急に鼻水がだらだら流れ出してきました。杉花粉でしょうか。薬を飲んでだいぶ良くなっていたのに。

ここまで来るコースの踏み跡を見ると結構、人が来ているかもしれません。完全ではありませんがそれなりに人が通る跡が所々付いていました。
ガラメキ峠から犬ヶ岳?
ガラメキ峠の北東側でしょうか、多分、犬ヶ岳だろうと思うのですが、自信がありません。

この付近、ちょうど地形図の境界になっており、手持ちの地形図で確認できません。
伐採地から頭を出す仏来ノ山
釜ヶ瀬林道と岳滅鬼林道の合流点付近から見た伐採地と仏来ノ山。

昔、木の切り出しでワイヤーで木を吊って搬出しているのを見ましたが、現在の機械の力を持ってすれば、山を切り開いて道路を造るくらい何でもないようです。ここも縦横に林道(作業道)が走っています。

その内、日本中を削って、凸凹の無い平らな国土にしたりして。平均標高は何mになるか?

さて、仏来ノ山の西には、高塚山が。

車で移動して登ることに。

〔高塚山〕
【コースタイム】神社上(11:15)→高塚山(12:10−20)→神社上(12:50)

高塚山入口
高塚山への入口が分からずに車で何度も行ったり来たり。

岳滅鬼林道起点そばの神社近くの空き地に車を止めて、入口を探す。

写真は入口から少し入って撮った写真。右に見える山が仏来ノ山。

地形図上の標高405m付近です。

ここから作業道が山頂の北側尾根近くまで通っていますが、枝分かれもあり、作業道の全体像は分かりません。
高塚山山頂
山頂にはNHKのアンテナがありました。

途中で高塚山の南側を周回するような道に迷い込んで引き返したりしました。

高塚山の北側にもピークがあり、このピークと高塚山の間の最低点から尾根伝いに南下して高塚山に至るのが確実かもしれません。

登った道を下ろうと思っていたのですが、いつの間にか分岐を見逃して、北側尾根を最低点まで下ってしまいました。そこには作業道が。

山頂では展望も得られないのですが、北側尾根を下るとき、木の間から岳滅鬼山を含む山並みが僅かに見えました。
仏来ノ山
下山口まで来て、再び、仏来ノ山です。

こうやって見ると中々、姿の良い山です。

高塚山にも登ったし、残す山は宝珠山のみとなりました。

【後書き】
 ガラメキ峠をPCで検索すると幾つかヒットするのですが、ちょっと古いHPを見て想像した峠と現実の峠のギャップの大きさ。
 それだけ凄い速さで開発が進む一方で古い峠道は消えていく。
 昔はこのガラメキ峠を歩いて人々が行き来していたのでしょうね。

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